十戒:旧約聖書の中での神の実態
十戒は旧約聖書の出エジプト記20章に見ることが出来ます。エジプトで奴隷制度の下にあったイスラエル民族を神が引き出した後、シナイ山において直接彼らに与えられたものです。
“そして神はこれら全てのことばを告げられた:‘わたしは主、あなたの神…
1:‘あなたは、わたしをおいて他に神があってはならない。’
2:‘あなたは自分のために、偶像を造ってはならない。上の天にあるものでも、下の地にあるものでも、地の下の水の中にあるものでも、どんな形をも造ってはならない。’
3:‘あなたは、あなたの神、主の御名を、みだりに唱えてはならない。’
4:‘安息日を覚えて、これを聖なる日とせよ。’
5:‘あなたの父と母を敬え。’
6:‘殺してはならない。’
7:‘姦淫してはならない。’
8:‘盗んではならない。’
9:あなたの隣人に対し、偽りの証言をしてはならない。‘
10:あなたの隣人の家を欲しがってはならない。すなわち隣人の妻、あるいは、その男奴隷、女奴隷、牛、ろば、すべてあなたの隣人のものを、欲しがってはならない。‘
十戒−新約聖書の中でのキリストの総括
1,400 年後、十戒はイエスが律法の“専門家”たちに対応している箇所、マタイ22章で総括されています。
“先生、律法の中で、たいせつな戒めはどれですか?”そこでイエスは彼に言われた。‘心を尽くし、思いを尽くし、知力を尽くして、あなたの神である主を愛せよ。’これが大切な第一の戒めです。‘あなたの隣人をあなた自身のように愛せよ。’という第ニの戒めも、それと同じように大切です。律法全体と預言者とが、この二つの戒めにかかっているのです”(マタイ22:36−40)。
キリストの教えを良く熟考しながら読むと、神の子供達であるイスラエル人に与えられた最初の四つの戒めの布告は:“心を尽くし、思いを尽くし、知力を尽くし、あなたの神である主を愛せよ。”続く六つの戒めは、“あなたの隣人をあなた自身のように愛せよ。”のことばに総括されます。